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カウンセラーの顔写真について

公開日:2021/10/01

 

 

目次

  1. はじめに
  2. カウンセラーの画像からスタート
  3. 画像から写真へ
  4. カウンセラーの意図とそのズレ

 

 

1.はじめに

 

2017年3~4月、浦和南カウンセリングオフィス(以下,当オフィス)を開業した頃、このホームページ(以下,HP)にカウンセラーの顔写真を載せるにあたって、幾つか経緯があったことをブログにしました。

 

最近それらを見直したんですが、書き方や内容がわかりづらい感じがしたので、新たにこちらで書き直しました。なお、それにともない過去の記事は削除させていただきます。

 

2.カウンセラーの画像からスタート

 

当オフィスのHPに掲載してある代表カウンセラー(西野入)の顔写真は、最初は写真をアプリで加工した画像でした。これには一応私なりの意図がありました。

 

というのも、私は大体において第一印象が「怖い・とっつきにくい」と言われることが多いんですね。ですので、そういう顔写真をみると、クライエント(以下,Cl)さんに怖がられてしまうのではないか、といった考えや不安から、写真を加工した画像にしました。

 

3.画像から写真へ

 

ですが、ほどなくして写真を掲載することにしました。理由は、その画像を見てもらい意見を聞いた元職場の複数の女性同僚から「あの画像はやめた方がよい」と明確にきっぱりと言われたからです。

 

同僚たちが言うには「あれは変にデフォルメしていて何かを隠していると思われる。怪しくなる。あれを見たら行こうと思わなくなる」ということでした。

 

更に、「女性は男性カウンセラーに相談に行くときに身の安全を考える。そうすると、変にデフォルメ、小細工するより、素顔をさらす方が良い。信用できる」とも言われました。

 

言われたことすべて納得させられたので、HPに載せるものを画像から写真にしました。ただ、それでも顔写真への不安があったので、「やはり笑顔が少ないですかね~」などと聞いてみると「変に笑っていればいいわけでもない。軽く見えたり胡散臭く見えたりもするから‥」といった指摘も受け、ここも、“そういう面もあるのかもな~”と腑に落ちた感じがしました。

 

以上のような経緯から画像から写真に変えることになりました。といっても、今でも自分の顔写真には色々と不安があるわけですが。。

 

4.カウンセラーの意図とそのズレ

 

上記にも述べましたように、カウンセラーである私は私なりの「意図,予測」をもって、最初は顔写真ではなくそれを加工した画像をHPに掲載しました。ですが、その「意図」と、見る側、あるいはカウンセリングを検討されている方が「感じうる体験」に、大きなズレが生じうる可能性を見落としていました。

 

もちろん、元同僚の「感じ方」がどの程度平均的かはわかりません。ただ、来談された一定数のClさんが、カウンセラーが顔写真を掲載していたので安心できたと仰っています。

 

ある一定の訓練を積んできたカウンセラーは、自分の言動をClさんがどう受けとるかを想像しながらやりとりをすすめるよう教育されるのですが、この顔写真をめぐるやりとりのなかで、その難しさをあらためて痛感させられました。