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お客様の増加から想うこと

2018年3月18日に「新規のクライエントさんの増加について」というブログを書きました。

 

詳細は読んでいただければと思うのですが、簡単に言いますと、今年(2018年)の2月~3月にかけて、新規のお客様(クライエントさん)が多く来られ、その要因を自分なりに考え書いたものです。

 

そこでは、季節や環境の変化の時期、といったものを主たる要因として書いたのですが、どうやらそれだけではないようです。と言いますのも、2,3月以降から現在にいたるまで、新規のクライエントさんが次々に来られているからです。もはや「変化の季節」というだけでは、説明がつきません。

 

ですので、あらためて私なりに、これはいったいどういうことなんだろうか‥と考えてみました。幾つかの連想が浮かんできたので、書いてみたいと思います。

 

一つ目は、シンプルに、当オフィスのような「カウンセリングの専門機関」を必要としている方が、思っていた以上に多い、というものです。当カウンセリングオフィスは医療機関ではないので、保健適用はなく、一回の料金も安いとは言えません。にもかかわらず、多くの方が来られる。この事実そのものが、「カウンセリングの専門機関を必要としている方が多い」という事を物語っていると思います。

 

二つ目:次に思い浮かんだのは、皆さんそれぞれに切実な悩みや生きづらさを抱えて来室されるわけですが、それらについて、また、それを含めた自分自身の事や、ときには人生について、「専門家にじっくりと話を聴いてもらいたい」という方が多く、そのようなニーズに当オフィスが合致しているのかもしれない、というものです。

 

ホームの真ん中あたりに、カウンセリングで使うお部屋の写真を掲載しています。雰囲気が伝わるといいのですが、相談に使う部屋は、落ち着いた静かな空間です。また、マンションの一室ですので、公的な相談機関や医療機関より、プライベート的な雰囲気を感じると思います。

 

そういった空間の中で、ゆったりとしたソファに座り、じっくりと自分の悩みや自分のことを話す、あるいは自分の話が「丁寧に聴かれる」という体験が可能になる場は、考えてみると、現代ではあまりないのかもしれません。

 

もちろん、カウンセリングですから、どういったやり取りをしていくのか、という内容・中身が大事なのは言うまでもありません。

 

ただ、それだけではなく、カウンセリングの専門機関である当オフィスだからこそ提供できる、「静かで落ち着いたプライベート的な空間や雰囲気」と、そういった空間の中で「じっくりと自分の話をしたり、それらが「丁寧に聴かれる」という体験それ自体にも、治癒的なものがあるのではないか‥そういったものを必要としている方が多いのではないか‥連想でしかありませんが、そんな想いが最近浮かんでいます。

 

もし、そうであるならば、当カウンセリングオフィスがそういったニーズに、しっかり応えていかなければ、と思います。